組合長挨拶
greeting
日本の国土の約7割が森林で、そのうち7割が個人所有の森林となっています。森林は国土の保全、水源の涵養、地球温暖化の防止、生物多発性の保全、木材の供給等の多面的機能を有しており、住民の生活に様々な恩恵をもたらす「緑の社会資本」であります。これらの機能を持続的に発揮させていく為には、森林を適切に整備・保全していく事が必要であり、森林組合の役目でもあります。
当組合は、平成14年に3つの組合が合併し、今年度で20年が経ちました。森林組合は、地域に森林を所有する組合員の出資により運営されております。組合員の皆様からの森林経営に関する相談や森林施業の受託、森林経営計画、資材の共同購入、森林災害共済などの事業を行っております。
近年では、昭和30年代に植林したスギ、ヒノキが利用期を迎え、森林生産の形態も間伐から主伐へ移行しています。当組合でも、「伐って、使って、植える」循環型林業を確立するため、これまでの利用間伐主体の林業から、主伐・再造林主体の林業への転換を進めています。平成27年に木質バイオマス発電の操業、令和4年度に大型木材加工場が操業しました。南九州の中でも木質バイオマス発電の操業予定はあと3カ所あると言われてきます。新しい事業についても、今後森林組合が対応できるような体制づくりをしていきたいと思います。
国に於いては、森林資源の持続的な利用を一層推進して2050年カーボンニュートラルに寄与する「グリーン成長」を実現していくこととしています。
私どもといたしましても、「森林資源の適正な管理・利用」「新しい林業」に向けた取組み、「新たな山村価値の操業」に向けた取組みを積極的に取り組んで参ります。
最後に地域林業が力強く再生できますよう、役職員一丸となり鋭意努力してまいりますので、皆様方のご理解とご協力をお願い致します。
組合の概要
About
名称 | 北姶良森林組合 |
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目的 | 協同組合精神に基づき、組合員の経済的社会的地位の向上、森林資源の保続培養・森林生産力の増進を図る。 |
設立年月日 | 平成14年7月1日 |
組合員数 | 4,580人 |
出資金総額 | 47,688千円 |
地区内民有林面積 | 18,943㏊ |
役員数 | 理事8名・監事3名 |
一般職員数 | 14名 |
現業職員数 | 20名 |
事業所紹介
Office guide
北姶良森林組合
所在地 | 〒899-6201 鹿児島県姶良郡湧水町木場149番地6 |
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電話 | 0995-74-2130 |
最寄り駅 | JR栗野駅まで350m 九州自動車道 栗野ICまで900m |
森の相談室
Counseling Room of forest
「森の相談室」を設置しました。
- 山林の管理について
- 立木の売買について
自分の山の管理が難しいと思われる方は、面積に関わらず相談ください。
北姶良森林組合 森の相談室
営業時間 | 月曜日~金曜日(祝祭日除く) 午前8時30分から午後5時まで |
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電話 | 0995-74-2130 |
FAX | 0995-74-3922 |
組織図
Organization chart
森林組合は、森林づくりと持続可能な木材生産を進めている協同組合です。
森林組合とは
Forest cooperative
日本の国土は約7割が森林で、その約7割が個人所有する私有林です。森林組合は、森林組合法によって設立され、森林所有者が組合員となって組織されている協同組合です。
森林組合には、高い林業技術を持ったスタッフが充実しており、組合員や地域の森林づくりや森林経営の要望に応えています。
また、森林の巡視や調査、行政の支援制度に関する情報提供なども行っています。
森林組合の目的
Purpose
森林組合は、森林所有者が互いに協同して林業の発展をめざす協同組合です。
「森林組合法」という法律に基づいて設立されており、この法律は、組合員の経済的社会的地位の向上を図ることと森林の保続培養、森林生産力の増進を図ることを通じて、国民経済の発展に貢献することを目的としています。 つまり、森林組合は、森林所有者自らの相互扶助の組織であるとともに、森林造成を通じて、木材供給のほか国土保全、水資源涵養、環境保全、文化・教育・レクリエーションの場の提供など、森林を通じた人間の生活環境の保全にとって、重要な役割を持つものとして位置づけられています。
JForest 森林組合綱領
The goal
私たち森林組合の目指すもの
私たち森林組合は、地域の森林管理主体として、地域の森林を協同の力で育て守り続け、森林環境保全と林業発展を通じて、地球温暖化防止へ貢献するとともに、水源の保全、国土の安全、健全な森林環境と良質の木材を国民へ提供しながら、健康で安心、豊かな住生活を支えていくことを使命とします。
私たち森林組合の組合員・役職員は、こうした使命を自覚し、協同組合運動の基本的な定義・価値・原則(自主・自立、参加、民主的運営、公正、連帯等)に基づき行動します。そして、地域・全国・世界の協同組合の仲間と連携し、平和とより民主的で公正な社会の実現に努めます。
森林組合系統運動の全体概要
Forest cooperative system
1.全国統一目標(スローガン)
地域森林の適切な利用・保全と林業経営の更なる発展に向けて
我々森林組合系統は、厳しい林業経営環境において、地域の森林を守り育て、組合員の経済的社会的地位の向上に取り組んできた。
令和6年度より森林環境税が広く国民から徴収される中、地域の森林整備の主たる担い手として、森林環境与税の活用に協力しつつ、引き続き適切な森林の利用・保全を通じて森林の持つ公益的機能の維持・増進を図り、SDGsの達成に貢献していく。 その上で、先人たちが植えた人工林が成熱期を迎えた今こそ、森林組合系統を挙げて、持続可能な林業経営を通じて、以下の3つの課題に取り組むこととする。
(1)組合員サービスの向上
組合員の意向が多様化している中、協同組合として組合員に対して「何ができるか」を考え実践する。その一つとして、組合員への一層の利益還元を実現する。
(2)働く人の所得向上・就業環境改善
他産業との賃金格差や労動環境等の課題がある中、内勤職員・現場技能音について所得の向上・労働安全対策をはじめとした就業環境改善を進める。
(3)事業拡大・効率化による経営の安定
人工林が成熱期を迎え林産事業・販売事業が拡大し、また森林環境譲与税や森林経営管理制度、森林組合法改正などの新たな仕組みが始まった中、事業拡大やICTの活用を含めた効率化を進め、安定的黒字経営を実現する。